太陽フレアと黒点数(2011年11月23日更新)

[リーマンさんより]
■平日の朝方の防災意識が大切■

まとめ報告です。

[太陽フレア](JST)
11/23
 08:13 C2.0
 02:58 C3.4
11/22
 18:49 C3.2
 13:00 C5.0
11/21
 13:39 C1.9
 09:03 C3.1
 07:58 C2.1
 01:35 C6.1
11/20
 20:40 C3.1
 16:33 C4.9
 15:05 C2.2
 07:18 C4.6
 04:28 C3.9
※規模の見方:(大規模) X>M>C (小規模)

[黒点数]※NICTの値
一週間の推移です。
 11月16日 126※
 11月17日 122※
 11月18日 137※
 11月19日 149※
 11月20日 101※
 11月21日 101※
 11月22日 132※

[地磁気]※UTC(協定世界時)です
11/16 sum3 Max1
11/17 sum3 Max1
11/18 sum3 Max1
11/19 sum0 Max0
11/20 sum2 Max1
11/21 sum5 Max2
11/22 sum16 Max3
※活動度:Sum 3≦10≦15≦22≦23
⇒極めて静穏≦静穏≦やや静穏≦やや擾乱≦擾乱
22日は「やや擾乱」でした。

=======================================
Kakioka K-index on 22
=======================================
UT K Comments
00-02: 2 2: oscillation
03-05: 1 0: calm
06-08: 2 2: oscillation
09-11: 2 2: oscillation
12-14: 3 3: irregular disturbance
15-17: 2 2: oscillation
18-20: 2 2: oscillation
21-23: 2 2: oscillation
=======================================
K-sum: 16
K-max: 3
=======================================
No Remarks
※検証のために掲載

[天文現象]
11/23 16時59分:P/2004 H3ラーセン彗星が近日点を通過(周期7.7年)
11/24 08時21分:月の距離が最近(0.936、35万9693km、視直径33.5’)
11/25 15時10分:●新月
11/29 01時56分:P/2004 R3リニア・ニート彗星が近日点を通過(周期7.5年)

[静止軌道電子]※←クリックでリアルタイムチャート。↓クリックでチャート拡大

※傾向把握のための掲載です。上記チャートはリアルタイムデータではありません。(名称クリックでリアルタイムチャート表示)

[プロトン]※←クリックでリアルタイムチャート。↓クリックでチャート拡大

※傾向把握のための掲載です。上記チャートはリアルタイムデータではありません。(名称クリックでリアルタイムチャート表示)

東側から新しい黒点群が回り込んできました(1358黒点群)。黒点数は132個です。修正後の黒点数でカウントすると100個超え18日目です。
(中央付近にある黒点群は、郡としてカウントされなくなった領域も含め、1352、1353、1354、1355です。←あくまで目安です)

1354黒点群は磁場タイプをβ型に戻しましたが、代わりに1356がβγ型に変化しました。
リストへの掲載は少ないですが、1356ではリストへの掲載がないフレア~小さめなCクラスを数回発生させています。
全体的に見ると黒点数(群)が多い割にはフレアの発生が少ないように思います。X-RAYチャートも比較的穏やかです。穏やかな後、いきなりMクラスを発生させたりすることもあるので、引き続き注視したいと思います。

太陽風の速度が徐々に上がってきているようです。(11:30現在)

※テスト的な掲載※
太陽北半球にあったダークフィラメントは、あと数日で西へ没する位置まで来ました。
太陽のほぼ中央にフィラメントがいるようです。

静止軌道電子のチャートは、少し乱れがあるようです。現時点では上下しながら下降傾向にあるようです。今後、急激にチャートが上下するようであれば要注意だと思います。
プロトンは通常の範囲内だと思います。
⇒急激に上下しますので、正確な状況を把握したい場合は、チャート名をクリックしてリアルタイムのチャートを確認してください。

今日も感謝想起で過ごしたいと思います。
生かして頂いてありがとう御座位ます

※データはSWC宇宙天気情報センター発表のものです。
※天文現象:AstroArts
※静止軌道電子等の画像はNOAAからお借りしました

コメント

  1. さらぱお より:

    重要と思われる観測と示唆
    dorachiさん、ねこ好き元気さん

    いつもお世話様です。
    更新されるのを待っていました。と、云いますのも昨日のコメント欄を使用しても、埋没する恐れがあったからです。

    昨晩、次の様なことを観測しました。
    ボリビアで発生したM6.2の地震ですが、これを偶然、発生直後をEarthquakes.comで確認しました。例によって、これを示唆する何か指標は無かったのかと、あちらこちらを徘徊(フレア、OLR、lmsal、その他)したのですが、ふと、通常とは異なる指標を見て見たのです。
    それが、以下のURL(短縮)にあるものです。

    ionospheric electron(電離層電子量)

    http://p.tl/iQ9V

    http://p.tl/UZPq

    いずれも昨日ご紹介した ( http://solarimg.org/artis/ )さんに掲示されているものです。

    実はこの電離層電子量の分布図は、リアルタイムで動いている様です。Solar WatcherさんもYouTube内での自らの解説で、この動画を使用するケースを散見していますが、連続するアニメーションがどこに格納されているのは不明です。

    重要なポイントは、次の点です。

    (1)ボリビアの地震発生直後の、上述分布図では地震発生地域での電子量を示すカラーが、極めて高いことを示していた。

    (2)従来、静止軌道電子のチャート図で、その変化を観測することが提案されていたが、具体的にどの地域を示唆するものであるのかが不明のままであった。

    (3)地震発生の注目点として【電位差】がポイントとしてリーマンさんから示唆されていたが、仮に上述の分布図が、真にリアルタイムでその電離層に於ける電子量の【変化】を示すものであるとするならば、その電子量変化の【高低】は電位差を示唆するものかも知れない。

    (4)昨晩の観測では、ボリビアでの地震発生直後の【電子量/電子密度】は高かったことが観測できたが、その直前期には何らかの異常を示していた可能性もある。

    (5)尚、OLRの分布図(但し、前日分)も同時に観測したが、特に変調は見て取れなかった。

    以上の様に(繰り返しになりますが)今後、電離層電子量の変化は、静止軌道電子の変化と併用して観測することで、何か有効な手掛かりが得られる様な観測があったことのみをご報告しておきます。

  2. dorachi より:

    さらぱお 様
    こんばんは。

    偶然ですが、電離層で地震を予測している会社を昨晩見つけたところです(60%くらいの精度だとか・・?)。
    ⇒地震解析ラボ(http://earthquakenet.com/index.html)
    こちらは電離層の擾乱を解析して予測しているようです。まだ解析のメカニズム等、読めてないのですが・・。

    ボリビアの地震、20時間前のヤツですよね?
    20時間くらい前というと、ElectronFluxのチャートが乱れていた時間帯と重なりますね。
    リアルタイムでVerticalTEC等、見てないのですが、ボリビアで値が高かったのであれば、ある程度の精度があるかもしれませんね。

    貼って頂いた分布図のURL、いずれもオーストラリア政府のサイトのもののようです。
    オーストラリア政府のサイトも、とても沢山情報が載っているようで、リンクを辿って行ったら電離層のページを見つけました。
    ⇒http://www.ips.gov.au/Satellite/1/1
    一番下の図が何を示しているのかイマイチ分からないのですが、赤い帯が電離層を観測した結果なのであれば、今地震が多発している地域と重なりませんか・・・?(⇒インドネシアから南アメリカにかけての地震)

    イマイチ図やチャートの見方が分からないので調べえてみたのですが、電離層シンチレーションの解説は見つかれど、英語なので四苦八苦・・orz
    ⇒http://www.ips.gov.au/Satellite/6/1/1

    TEC、Ionospheric Scintillation、ElectronFlux、OLR等々、これらを地震と照らし合わせながら複合的に検証すると何かつかめるかもしれませんね(というか何かつかめるとよいなぁ・・どうせなら熱移送を示すデータが何かあればイイのに・・・)。

    一点、気になる点が。
    電離層シンチレーションの分布図では、アメリカは真っ白けなんですよね・・・。VerticalTECでも低めな表示になってます。
    アラスカとアメリカ本土の地震は、どう考えたらよいのかな・・。

  3. さらぱお より:

    dorachiさんへ
    拝復

    おはようございます。
    最近は朝がとても寒いので、登山用の下着を付けて走っています。次第に紅葉が進む景色が格別です。

    さて、有効なWebをご紹介戴きまして、ありがとうございました。

    >地震解析ラボ

    電○通○大学の早○先生は、退官後こちらを主宰されていたのですね。ここの存在は、私も何かで読んだのですが、詳細は調べていませんでした。手法がULF観測へと進化していたのですね。

    >いずれもオーストラリア政府のサイト

    気付きませんでした。しかしSolar Watcherさんが、なぜオーストラリアの方であるのかが、これで良く分かりました。

    >電離層シンチレーションの分布図では、アメリカは真っ白けなんですよね・・・。

    まだ詳細は見ていないのですが、観測点はオーストラリア及び亜南極地に設置されており、北半球は正確にカヴァーし切れていないのではないか、と考えたのですが、分かりませんね。

    時間を見つけて、研究して見ます。

  4. ねこ好き元気 より:

    やっとこさ書き込めます
    お二人ともすご~~い!電離層には興味は
    あるものの、つ、ついていけませんですわ~~、英語だし…にゃははは(^_^;)。けど、さらぱおさんが見つけたリンクの世界地図がアバンギャルドに縦長でなんだか踊ってるみたいで面白~いと観てました。こちらのリンク、スゴイですね、網羅されてる感じ…。世界には色んな方がご自分の知識や研究を惜しげもなく、こうして披露されていらっしゃる…。感謝です。

    どらちさん!何故夜までに戻ると書くと日付け越えするのかってやつ!解ります~~わかります~~。それはね、きっと『想定外の法則』。限界を定めると絶対現実は翻るんです。だから『こんなデカイ地震は来ない』って想定したらいけないんですね~。『何時には帰る』って言うと、絶対それ以上になったりするんですよ。
    それにしてもお二人ともキラキラした目の天文少年みたい~(*^_^*)。お身体御自愛下さいね。