太陽フレアと黒点数(2011年07月28日更新)

リーマンさんより
※読者の方が千葉沖に地震が集中している点を質問され、リーマンさんが下記のように回答されています。
「この千葉沖の(地震の)集中はいかんですね。黒点数の上昇が始まっていますので、防災意識を持ちましょう。」
⇒ 地震集中の様子は、こちらからご覧ください

※7/27~8/5までは念のため、防災意識高めでご注意ください。

まとめ報告です。

[太陽フレア](JST)
7/28
 10:18 C1.9
 09:09 C2.6
 07:58 C1.7
 06:35 C2.6
 06:00 C2.4
 00:47 M1.2 ★
7/27
 21:47 C2.0
 20:18 C3.6
 18:56 C3.0
 15:31 C3.1
 10:37 C3.0
 07:14 C3.8
7/26
 — —
7/25
 — —
7/24
 — —
※規模の見方:(大規模) X>M>C (小規模)

[黒点数]
一週間の推移です。
 7月21日 56
 7月22日 54
 7月23日 41
 7月24日 46
 7月25日 38
 7月26日 30
 7月27日 54

[地磁気]※UTC(協定世界時)です
7/21
 sum14 Max2
7/22
 sum13 Max3
7/23
 sum7 Max2
7/24
 sum9 Max2
7/25
 sum18 Max3
7/26
 sum7 Max2
7/27
 sum1 Max1

※活動度:Sum 3≦10≦15≦22≦23
⇒極めて静穏≦静穏≦やや静穏≦やや擾乱≦擾乱
27日は「極めて静穏」です。

[天文現象]
07/30
 07時20分:3D/ビエラ彗星(1)が近日点を通過(周期6.6年)
 11時38分:D/1952 B1ハリントン・ウィルソン彗星が近日点を通過(周期5.6年)

本日00:47、1260黒点郡でM1.2の中規模太陽フレアが発生しています。
太陽の東側で発生しているので、正面にあるときよりも影響は少ないかもしれませんが、30時間後の少し前、明朝6時くらいからは特にご注意ください。

1260黒点郡はCクラスの太陽フレアを頻発させています。今後も活動は活発だと思います。
(大きめなCクラス、Mクラスの太陽フレアが続くと大規模太陽フレアへの警戒が必要です)

また、東側から回り込んできた1261黒点郡は、結構大きな黒点郡のようです。
今のところ目立った活動はありませんが、1260黒点郡同様、活動には注意したいと思います。

更に、東端には新に明るい領域があるようです。回り込んできた時、新たな黒点郡が出現するかもしれません。

太陽の活動に、活発化の兆しが見えます。大き目のCクラス、中規模以上の太陽フレアが発生した場合は、随時速報をUPするようにいたします。(数が多くなってきたらCクラスの速報はしなくなるかもしれませんが・・・)

太陽の動向や彗星等に注視しながら、今日も感謝想起・防災意識で過ごしたいと思います。

生かして頂いてありがとう御座位ます

※データはSWC宇宙天気情報センター発表のものです。
※彗星データ:AstroArts

コメント

  1. さらぱお より:

    感想2
    dorachiさん

    お忙しいのにお返事戴き、すいません。前のスレッド(?)に返信すると、そのまま眼に触れない可能性があるので、こちらに書きます。

    そうですね、皆さんに広く告知されて注意が喚起されれば目的は達成されますから、それもありかも知れません。>Unknown問題

    今日の午前中に先の「M1.2フレア」が久々でしたので、こちらに「感想」をお送りしましたが、送信後に本日の本家が、正にフレア関連での記事でしたから驚きでした。Earthquake Predictionのサイトも、最近見つけてブックマークしていたのですが、何かリーマンさんのご興味・ご関心と重なり恐縮してしまいます。
    勿論これは単なる偶然でしか無く、太陽やフレア、地震関係は限られますので、狭い範囲での重なり合いでしかありません。さて、3.11でのパターンでの太陽黒点群と1260~1261のパターンが類似しているのですか?3.11の太陽磁場がどの様なパターンであったのか、情報が無いのですが、dorachiさんのご指摘は正しいのでしょう。γ系の黒点は決して綺麗では無く、どちらかと言えば黒点が複雑でぐちゃっとした感じ、と言えば良いのでしょうか?本日のSpace Weather.comでも、Big Sun Spotsとして話題になっていますね。こちらの黒点写真の方がより鮮明だということを、後から気が付きました。いずれにせよ、しばらく注視したい、と思います。

  2. ネドベド より:

    さらぱおさん
    お久しぶりです。
    白状します!!実は、本家のリーマンさんのコメントにunknownした犯人の1人です!!スイマセン!

    先頭から2番目のコメントです
    悪気はなかったのですが
    リーマンさんのブログがUPした直後に、たまたま見れましたら…Mフレアが書いてないようでしたので、恐縮ですがご指摘してしまいました。

    でも、そのままコメント欄に文章が残ると、リーマンさんのあげ足を取ったように見えかねないので「表示しないで下さい」と、付けたしました。

    しばらくしたら、ブログにはMフレア情報が載ってたのと共に、私のあげ足コメントも今だにバッチリ載ってます(笑)

    UPされたばかりだし、早めにお知らせしようと思って、名乗るまで頭が回らないのと、どうせ削除される文章だという考えもあって…いやはや、お恥ずかしい!!
    しかも、今だに残ってるコメント…恥ずかしい!!

    ところで、今更の質問で恐縮ですが…dorachiさんとの会話で出てくる「1161」「1262」「1260」の、数字は、何なんでしょうか?
    「今頃かよ!?」と、思う初歩的な質問でスイマセン。相変わらず専門的な話しは、よく解らずじまいです。完全な私の勉強不足です。アホな私にお情けで、暇な時に簡単に教えて下さいませ。
    ホント、ついでの暇な時で…。

  3. ネドベド より:

    dorachiさん
    これから8月5日まで、道のりは長いです!
    お仕事と兼業、この暑さで、いつ!何時?C・Mクラスのフレアが発生するかわかりません。速報はMクラス発生時で良いのではないでしょうか?

    dorachiさんは、初期の頃より明らかに情報発信量を抱えすぎて大変ではありませんか!?最近は天文現象まで…
    ちょっと、オーバーワーク気味で心配です。

    確かに、見る側は助かりますよ!「何時に発生したから、注意するのは、何時間後の何日の何時頃です」と、計算までして下さるんですから(笑)楽させてもらってます。でも、楽しすぎて自分で調べる事も大事だし、悪いな~とも、思ってます。

    確か…都内在住ですよね?
    他者の事ばかりではなく、ご自分の安全確保、防災対策などをした上で
    感謝想起と防災意識で、ご自愛下さい。

  4. さらぱお より:

    黒点のナンバーについて
    ネドベドさん

    ご無沙汰しています。お元気でいらっしゃいますか?Unknown問題は大したことでは無いので、お気になさらずに。dorachiさんが書かれていた様に、広く告知の意味だったのですね。折角の情報ですし、どこから発せられた情報なのかは重要なので指摘したまでです。
    さて、1260等の意味ですが、これは太陽黒点のナンバー(番号)です。アメリカで黒点発生時に、これらを区別するために全て発生順に番号が打たれています。但し、これは黒点ひとつひとつ個別にナンバーリングする、という意味では無く「黒点群」に打たれています。

    http://www.lmsal.com/solarsoft/last_events/

    のサイトをご覧になって見て下さい。一番上段に太陽を撮影した写真が掲示された、と思います。この写真上に番号が見えますよね?これが各黒点群の番号です。その下に何やら訳の判らないグラフやらチャートがありますね。それは無視して下の表をご覧ください。これが、各フレア発生時の記録です。日時(スタート、ストップ、ピーク各時間)発生したフレアの規模(=クラス)がB、C等で表示されています。右端は発生した太陽上での「位置情報」です。「」内の数字が発生した黒点群の番号です。こうやって全てが記録されて行きます。最近気が付いたのですが、「宇宙天気予報」の「黒点情報」ページ内にあるフレア(GOES)の「検出」という文字をクリックして見て下さい。解説のページに飛びます。そこの「NASAによるフレアリスト」の指定を更にクリックすると、このページに飛びます。全て自動検出で記録されているはずです。以上の様に、色々と手間が掛かっている、そんな状況です。問題はデータを集めても、その意味するところを、どう解釈するかにあります。正確にデータを理解するためには、毎日、気が遠くなる様な地味な努力が必要です。わたしがデータの出所が大事である、とする理由はそこにあります。データの出典とは、それを地道な努力で扱ってくれた方々に対する敬意の現れです。論文を書くときにデータ引用・出典を大事にする、という意味がこれに当ります。以上、ご参考になされて見て下さいね。

  5. dorachi より:

    さらぱお様
    こんばんは。

    3/10にX1.5の大規模太陽フレアを発生させた1166黒点群は、地場タイプがβγδです。

    1262も同じβγδなので、注意が必要なのかと思いましたが、1262黒点群は1259黒点群の近くにあった黒点群で、もう滅していると思います。
    少なくともSDOの画像を見る限りは、1262黒点群はいません。

    1261黒点群の地場タイプはβγですし、回り込んできた1263黒点群となる新たな黒点群は、大きいようなので更に注意が必要かと・・・。

    1166黒点群の画像等、持っていますので後で解説にUPしておきますね。

  6. dorachi より:

    ネドベド様
    こんばんは。
    黒点群のナンバリング等については、さらぱお様が解説を載せてくださっているので大丈夫かな?
    (さらぱお様、いつも本当にありがとうございます)

    大き目のCクラスを速報として載せるか否か、少し悩むところではあるのですが、リーマンさんは少し小さ目のものでも注意書きされることがあるので何等かの注意は必要なのかな、と。

    Mクラス以上は確実に速報として載せようと思いますが、Cクラスの場合7以上くらいを目安にしようかなと思っています。

    情報量に関しては全然問題ありませんよ。
    “情報源を探す”のは大変なのですが「どこに行けば欲しい情報がある」に関しては、リーマンさんの記事やさらぱお様に教えていただいて分かってるので、さほど手間ではありません。

    載せることで注意喚起できるなら、こんなのどうってことないですから、気にしないでくださいね。

    100%全部抜けなくというのは難しいかもしれませんが、できるだけ抜けなく、分りやすいようにお知らせできれば、と思っています。

  7. dorachi より:

    3/10 X1.5の太陽フレア
    解説ページにX1.5太陽フレアの画像やデータを載せました。

    https://www.loa-journey.tokyo/3-10-x1-5%e3%81%ae%e5%a4%aa%e9%99%bd%e3%83%95%e3%83%ac%e3%82%a2%e3%82%92%e7%99%ba%e7%94%9f%e3%81%95%e3%81%9b%e3%81%9f1166%e9%bb%92%e7%82%b9%e7%be%a4/

    比較で7/28の画像も載せています。

  8. さらぱお より:

    2011年3月10日のNICT日報
    dorachiさん

    お世話様です。
    なるほど、βγδ形だったのですね!これがヒントになり古い日報を引っ張って来ました。3/10 15:00発表の一部抜粋です。

    太陽活動

    活動領域1166では9日23時13分(UT)にX1.5フレアが発生し、太陽活動は非常に活発でした。
    その他に、活動領域1166でMクラスフレアが2回、活動領域1166、1169、1170でCクラスフレアが計6回発生しました。

    活動領域1164は、面積・黒点数が減少し、磁場構造は複雑なβγδからやや複雑なβγの状態に変化しました。
    活動領域1165は、太陽面の裏側へ回り込みました。
    活動領域1166は、面積がやや増加、黒点数が増加し、磁場構造は複雑なβγδの状態にあります。
    活動領域1167は、衰退しました。
    活動領域1169は、面積・黒点数が増加し、磁場構造は単純な状態からやや複雑なβγの状態に変化しました。
    活動領域1170は、小規模で磁場構造は単純な状態にあります。

    GOES衛星のX線データを見ると、バックグラウンドはC1~2付近を推移しており、活動領域1166、1169はやや活動的な状態です。
    今後の太陽活動は活発な状態が予想されます。

    ■本日/昨日における活動領域(黒点群)
    領域番号、位置、面積、黒点数、黒点群のタイプ、磁場構造
    1164  N23W84  350/580   9/23  Dai/Ekc  βγ/βγδ
    1166  N09W12  630/550  55/35  Ekc/Fkc βγδ/βγδ
    1169  N20E18  220/170  22/11  Esc/Dso  βγ/  β
    1170  S25W80   50/ 30   6/ 2  Bxo/Bxo   β/  β

  9. さらぱお より:

    感想3
    画像、拝見しました。何か静止画像なのに強烈な印象を持ちますね!こりゃ凄いわ。有難うございました。